ここ数日寒さが増して皆さん光熱費に注目がいく季節ではないでしょうか。
先日大阪で開かれたパッシブデザインワークショップという勉強会へ行ってきました。
パッシブデザインとは「建築に取り入れられる自然エネルギー」を最大限に利用したデザインをいいます。
簡単にいうと、目に見えない風や熱のデザインといえるでしょうか。
卓越風(※)をもとにした季節による風の流れのシュミレーションや、
季節ごと時間ごとの採光をシュミレーションにより確認したり・・・されていました。
パッシブデザインをする際に基本となる考え方としてはを確認しておきますと
【冬場】は日射しを取り入れたいので南面等の窓を大きくとり家の断熱・蓄熱性能をあげる。
【夏場】は大きくとった窓からの日射しによる暑さを防ぐように日射遮蔽(ガラスの性能・庇・ルーバー雨戸・カーテン等)をする。
当たり前といえば当たり前ですが工夫の仕方でさらに性能をあげられること等を勉強できました。
ここで目標としていた数値は以下になります。
Q値(建物から逃げていく熱量)=2.0以下/μ値(日射取得係数)=0.035以下
実際にここまでの数値を出す設計にすることはコスト面等も考えるとなかなか難しいようですが。
そして面白かったのが、パッシブデザインによって実際にどれだけのエネルギーが削減できて、ランニングコストをどれだけ押さえられるかという試算も合わせた提案です。
Flying-Cでもこうした建物性能の計算はしていますが、
より一層一般の方に分かりやすいご提案をしていきたいと思います。
(※卓越風・・・その土地にある季節やある年に最も頻繁に吹く風向きの風)
<西野>