ゼロエネ講習会

先日、「平成25年度 住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」の講習会に行ってきました。

 

昨年も同様の事業があり、当社も応募していたのですが、

昨年は「建設予定地域の標準的な住宅の消費エネルギー」を基準とし、

その消費エネルギーをゼロにするのを前提に、

さらにそこからの削減率を競うような採択基準がとられていたため、

太陽光発電システムを多く乗せているところが採択されやすく、

惜しくも8月時点では、次点ということで採択を見送られました。

 

しかしその後事業採択の辞退者が多数出たため、

応募の時期から大幅に遅れて繰上げ採択となったのですが、

事務局から連絡があった時点(年末です…)では既に着工しており、

残念ながら採択を辞退せざるをえませんでした。

(応募の時点で着工が確実ではないが、

とりあえず補助金の枠を押さえようと動いた事業者が多かったようです。)

 

 

今年は事務局が昨年の採択基準を見直し、

1.既に建築予定のある実現性の高い案件

2.太陽光発電による削減を除く、住宅の基本性能を向上させた事によって得られる消費エネルギー削減率 

 といった優先順位をつけたため、きちんとした住宅の断熱等の基本性能をふまえた上での応募となります。

(昨年太陽光発電をいっぱいのせて削減率を稼いでいたところは大変になりそうです。)

 

もちろん太陽光発電を設置する事で、住宅の消費エネルギーをゼロ以下に抑えるという前提条件はあるので、

太陽光発電をたくさん設置することは有効なのですが、

少量の太陽光発電でも消費エネルギーをゼロ以下に出来る、高い性能をもった住宅がより有利になるようです。

 

ゼロエネ住宅におりる補助金の金額や内容は昨年と変わらず、

(条件を満たした上で)事業に採択されれば、1件あたり最大で165万が補助されます。

 

 

フライング・シーでは、住環境など数値にとらわれない範囲も含め、

住まいの温熱環境には力をいれて設計・施工管理を行い、

日々勉強しながらランニングコストがかかりにくい家づくりを目指しています。

 

平成21年の次世代省エネ基準の改定で基準からは除外されました(※1)が、

C値に関しても、0.6程度を目安とした家づくりに取り組んでいます。

(※1)5.0以下(北海道などでは2.0以下)で気密住宅とうたうことが出来ますが、

   現在では当たり前にクリアーできる数値となったため基準からは除外されました。

   気密住宅として計画的な換気・通風を行うには、C値1.0以下でないと支障が出ると言われます。 

 

また製品に頼らず、その場所の立地環境なども考え、

パッシブな手法を取り入れた計画にも力をいれていくことも必要です。

その上でこういった補助金なども活用する等、より良い住まいづくりを提案していけたらと思います。

<芹田>

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