近畿圏も梅雨入りして、これからしばらく湿気対策に頭を悩ませる時期になりました。
早い方だとエアコンで除湿運転し始めるのも、この頃からでしょうか。
ただし今夏は(巷を賑わしている)電力供給問題からも、昨年以上の節電に迫られるのではないかと思います。
フライング・シーでも卓上の扇風機を活用するなど、出来ることから取り組んでいます。
こういった時代背景からか、「省エネ」「創エネ」「畜エネ」など、住まいに関する言葉もより多く
耳にするようになりました。
なかでも、省エネ法の「次世代省エネルギー基準」という言葉を
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この次世代省エネルギー基準ですが、「創エネ性能」や「設備性能」の評価も加味した
新しい基準に見直すことが国交省より明らかになりました。
現行基準は、断熱材の性能・日射取得・換気などから建物の熱損失(Q値)を割り出して評価する
建物の「外皮性能」のみの基準でしたが、
新しい基準では、給湯・エアコン・照明などの設備性能、太陽光発電などの創エネ性能をも含めた、
1次エネルギーの消費量で評価する仕組みを目指しているようです。
現行基準が改正されたのは1999年と、既に10年以上前の基準です。
フライング・シーでは現行基準以上の家づくりに取り組んでいますが、
国としては「2020年までに全ての新築住宅で義務化を目指す基準」としていたこともあり、
まだまだ基準に満たない住宅も多いようです。
新基準がわかるのは今年度終わりくらいになるようですが、この基準の見直しによって、
建て主さん側にもわかりやすい、建物の温熱環境を考える指標になるといいですね。
<牧野>