少しづつ春めいてきて陽当たりのいい場所ではツクシもちらほら顔を出していたり、
まだ寒さが残りますが春の気配を感じる季節です。
先日、社内で照明メーカーの講師を呼んでLED照明の勉強会を開きました。その様子を
簡単に報告したいと思います。
まずLEDとは発光ダイオードの略です。昨年のミラノサローネ(有名なデザイン展)でも
照明部門はすべてLEDと有機ELになっていたという位、白熱灯に変わってこれからの
照明を担っていくことになるものです。
LEDのメリットは大きく4つあります。
1、高効率・省エネ・長寿命 例)LED8W=白熱灯60W=蛍光灯15W
2、すぐに明るく、寒い場所に強い ・・・蛍光灯の弱点をカバー
3、照射面が熱くならない 例)熱による照射物の劣化を防止→ニッチにお勧め
4、調光が可能 ・・・蛍光灯の弱点をカバー
1の省エネ度を試算するのに参考になる計算式が以下です。
【各光源を1日10時間1年間使った場合の電気代】×台数
白熱灯60W 【¥4,000】×台数
蛍光灯15W 【¥1,000】×台数
LED8W 【 ¥600】×台数
簡単ですのでご自宅で是非一度試算してみましょう。
メリットも沢山あるのですがLEDの注意点もあるようです。
LEDチップからの発熱をどう逃がすかであったり、照明に流れる電流の安定感などが
LED照明開発のポイントだったという話です。
発熱が十分にできないとLEDのメリットのひとつ寿命が短かくなることにも繋がります。
勉強会では実際にLED器具を数時間点灯して触らせてもらいましたがなかなか
熱くなっているのに驚きました。
一般にLEDランプが出回っていますがこうした特徴がありますので、LEDの場合は
ランプ一体型の器具にするか、器具推奨ランプを使用する方がよさそうです。
昨年からの動向としては
半年や3ヶ月に一度のペースで技術革新があり、
価格:ダウンライト 当初1台約2万円→約1万円 へダウン
演色性:標準で Ra70→Ra85 にアップ
ダイニングにも高演色(Ra92)を使わなくても対応できるようになりました。
昨年で随分技術革新も進んだという様子です。
今後はLEDだけでなく有機ELというものも押し上げてくるかもしれません・・・。
いまは白熱灯に代わってその良さを受け継ぐ新しいランプへの移行期にいるようですね。
<西野>