集成材工場見学

昨日、木造建築の構造材に用いる集成材を作っている工場を見学させて頂きました。

私達の家でも柱や梁に用いる事がある材料です。

 

設計をさせて頂く時に、お客様から集成材について質問があります。

木造の家に住みたいので集成材は使わずに作りたいというお問い合わせも多いです。

私達は家の仕様やデザイン、構造的な観点からお客様とお話をさせて頂き、

その家に応じて最終的に材料の提案を行います。

例えば、真壁(壁に柱が見える)の時にはやっぱり無垢材が適しますし、

無垢材の家という言葉にも魅力や快適性を感じたりもします。

また集成材には無垢材にない品質や強度が期待できたりもします。

無垢材・集成材共に長所・短所がありますので、それぞれの特性を説明させて頂きながら

設計や構造計画を行っています。

 

今回は集成材の工場見学をさせて頂きましたので、集成材についてお話をします。

集成材という言葉から貼り合わせの材料であるとか、人工製品だと勘違いされる方もいますが、

合板のような薄い単板の貼り合わせではなく、3センチ程度の無垢材を接着し圧縮した材料です。

集成材の特徴としては、設計の要求する強度を確実に保証できることや、

寸法に安定性があり、狂いにくく割れにくい等の特徴があります。

見学させて頂いた工場では、貼り合わせる材料の一本一本を強度測定しながら、丁寧に加工していました。

また加工に使う接着剤も認定の取れた安全なものを用いる等、品質には徹底した管理を行っていました。

 

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写真は接合部(小口)のフィンガージョイントと呼ばれる加工を行ったものです。

次の写真は出来上がった集成材です。

湾曲した材料も集成材で作ることが可能です。

加工工程や特性などを工場の方に詳しく説明して頂き、有難うございました。

 

話は変わりますが、12月11日(土)、12日(日)に近江八幡の小舟木エコで内覧会をさせて頂く家は

構造材に無垢材を使用しています。

お時間がありましたら内覧会にお越し頂き、構造材料の詳しいお話しもさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

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